キノコも生きている。

今日の微生物

今日の微生物は「きのこ」。

はじまり、はじまり。

キノコといえば、

白いポチポチの赤いキノコ。

↑ベニテングダケ。

不思議の国のアリスにも出てきますが、

「ベニテングタケ」というキノコがモデルになっているそうです。

見た目は可愛いけれど毒キノコ。

長野県には毒抜きして食べていた地域もあったようですが、とは言っても毒キノコ。

素人が食べるには、

ちょっと待ったー!ですね。

さて、私の大好きなキノコ。

これもまた微生物。

菌類に分類される生き物です。

↑アミガサタケ。フランスやイタリアなどのヨーロッパの国々では食用キノコとして親しまれているそう。

そんな見た目もかわいかったりするおもしろキノコたちですが、

なんと、意識を持っているんです。

人間と全く同じというわけではありませんが、情報処理をしたり、学習してものごとを記憶することもできるといいます。

そうして、成功した体験をまた繰り返します。

↑ヌメリツバタケ。茹でて食べることができる。

意識を持つのは人間だけじゃない。

じっとしているようで、実はとっても賢いのでした。

土の中でおしゃべりもしているっていうからこれまたワクワクしますね。

↑おしゃべり中?

これだから菌はおもしろい。

地中に張り巡らされる菌糸のネットワーク。

キノコ同士、助け合って生きています。

おしまい。

※キノコの画像:キノコ図鑑より

きのこ図鑑 | 種類ごとの特徴を調べるキノコ図鑑
きのこ図鑑。主に日本国内に生育している、さまざまな種類のきのこを発生する環境、特徴、季節などの情報を交えて詳しくご紹介しています。また、季節、色、食用キノコ、毒キノコなどのカテゴリ分けを行っていますので、簡単に知りたいキノコの情報にアクセス...

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以下、参考までに♪

もう少し詳しく知りたい方はぜひ。

キノコの本体は「菌糸体」といって、

普段は私たちの見えない倒木や土の中に潜んでいます。 

↑地中に伸びる菌糸。

その菌糸体から細い糸のような「菌糸」を伸ばし、養分を蓄えながら成長していきます。菌糸が伸びて成長すると今度は、ニョキニョキと地上に出てきます。

その地上に出てきたのがまさに、私たちがキノコと呼んで食べている部分。

じゃあなんで地上に出てくるのかというと、実は、自分の子孫を残すためなんですね。

地上に出ているのは「子実体」といわれる器官で、胞子(いわば種)を撒くためのものなんです。

胞子は風で飛ばされたり、雨水で流されたり、動物にくっついて運ばれたりもします。

キノコは1.5億年~2億年前には誕生していたと考えられていて、その頃存在していた恐竜は絶滅したけれど、今でもキノコ(菌類)は生き残っているというわけです。

↑この時代にもすでにキノコは存在していた。

現在に至るまで、幾度となく胞子を飛ばしては子孫を繋いできたのですね。

そんなキノコにも、生き方のタイプが3つあります。

腐生タイプ(腐生菌)

枯れ木や落ち葉などを分解しながら生きていく。

森のお掃除やさんです。

シイタケ、ナメコ、マッシュルームなど。

↑ナメコ。

寄生タイプ(寄生菌)★

生きた動植物などに寄生して、宿主から養分をもらって生きていく。

寄生された虫は知らず知らずのうちに栄養分を吸い取られ、やがて死に絶えます。

カメムシタケ、クモタケなど。

↑こんなふうに虫に寄生する。

★共生タイプ(菌根菌)★

樹木と共生関係にあり、樹木にはミネラル分を与え、また樹木からは糖類をもらいながら、お互いの成長を助け合って生きていく。

マツタケ、ホンシメジ、トリュフなど。

↑マツタケ。

色々知ると、キノコを見る目がまた変わりますね。

以上です♪