たぶんみんな知っているミジンコ。
小さいけれど、とってもすごい。
魚などのエサになる動物プランクトンです。
微生物というか、微小動物と言った方がいいのかな。エビやカニと同じ甲殻類にも分類されています。
タマジンコ、ケンミジンコ、オオミジンコなど、色んな種類のミジンコがいるけれど、大きさもぜんぜん違うし、泳ぎ方も微妙に違ったりしておもしろい。
泳ぎ方はクロールっぽいような、、、でも小さいし早すぎてわからない、、、
で、そんな時はすぐ図鑑に頼りますw
図鑑大好きです。
今欲しいのはカビ図鑑(笑)
いつかミジンコについて詳しく書きたいと思っていました。
理科の授業で顕微鏡を覗いて見たことあるやつ。
田んぼとか、水の中ならどこにでもいそうですけど、ミジンコってめちゃくちゃすごい生命力を持っています。
でもそれはある条件下で産まれてくる卵に限ります。
一般的には子孫を残すにはオスとメスが必要。
でもミジンコは、「単為生殖」といって、メスはオスがいなくても卵を産めます。
ただし、産まれてくるのはメスのみ。
ところが、ミジンコの数が減ってきたり、水質が悪化したりして危機的な状況になると、通常はメスしか産まれてこない卵からオスが産まれてきます。
このメスとオスが出会ったときに産まれてくる卵が最強というわけです。
それは「耐久卵」といって、とっても強い。(休眠卵と呼ばれることも)
例えば、田んぼの水が乾いてカラカラになっても大丈夫。
長いこと水なしで土に埋まっていようが、風で遠くに飛ばされようが、その卵たちはへっちゃらのようです。
また水が張って環境が整ったら孵化する。
何十年も前のミジンコの卵が孵化したという話もあるくらいです。
そう考えたら、ほんの何ヶ月間か水がなくたって全く問題ないってことですね。
お魚だったら干からびちゃう。
ミジンコを飼ったことはないけれど、例えば水槽を洗ったときに水槽の中にミジンコの耐久卵が混ざっていたとしたら、捨てたその水が流れ着いたどこかで孵化して増えてるかもしれないんだ。
うまいことできている。
田んぼが乾いている時期は、そこらへんにコロコロ転がりながらその時を待っているのかな。
なんだか絶滅する気がしない。
危機的状況の中で産まれてくる命は強い。
でも、耐久卵が増えてきたら、水質が悪くなってきている、ともいえますね。
ミジンコだって必死。
生き物は皆、子孫を残すために必死です。
ちなみに、ゴキブリやミツバチも、この単為生殖で子孫を残しています。
ミツバチは毒針で敵を刺すと死んでしまいます。
けれどそんなミツバチが命がけで敵を攻撃する時は、
巣を守る時だそうです。
嫌われもののゴキブリだって、立派な分解者です。
ありとあらゆるものを食べて分解してくれています。
生き物には、誰しも必ず役割がある。
どんなに小さくても、ちっぽけに見えても、何かしら意味があってそこにいます。
ミジンコは、水質悪化の原因となる植物プランクトンを食べ、植物プランクトンに覆われた湖の水質を改善してくれています。
実は、小さい体ながらも、生態系の中心として環境に大きな影響を与える力を持っていたんですね。
たかがミジンコ、されどミジンコです。
以上、ミジンコのお話でした♪